白波瀬です。

お待たせいたしました。「口呼吸」の後編です。

今回は既に口呼吸になっている人はどう対処したら良いかをお伝えします。
<既に口呼吸の人は>
• 丹念なオーラルケア←最近では口腔環境が肺炎、アルツハイマーにも影響
歯周病でもお知らせしたとおり、まずは口腔内環境を改善して口内全体の細菌数を低下させることが必要です。定期的に歯科でプラークコントロールしてもらうと同時に、食後のハミガキ、ジェット噴水による食べ物カスの除去などが必要となってきます。最近ではインプラント歯周病も問題となっています。インプラントにしたから一生歯周病から逃れられたと思ったら大きな間違いです。ケアをしなければチタンと歯槽骨の間に菌が入り込み10年以上持たせることはできません。実は私もインプラントしているのですが違和感にとらわれていましたが、Panasonicのジェットウォッシャーを使い始めてからは不調が皆無となりました。 既に超音波付の新製品も販売されていますの参考にしてください。少し高価ですが口内環境維持にはお勧めします。
https://kakakumag.com/seikatsu-kaden/?id=9998

• 口呼吸に変えるには歯列矯正(葉を抜かない矯正が大事)、上顎側方急速拡大術による矯正
矯正歯科は沢山あります。術式の違い、技術レベルなど大きな違いが有り、歯科の選択が全てを決めてしまいます。親知らず以外の虫歯でもない歯を抜歯する、審美にこだわるような病院は避けた方がよいでしょう。上顎側方急速拡大術は歯列を広げて口蓋を拡張しますので気道、鼻腔も広がることで十分な酸素を取り込むことができるので、子供には肺の発達、虚血による不調に対して多くの改善を計ることができます。


• マウステープを貼る
小林製薬がTVでCMを流しているとおり、薬局で購入できます。マウステープはずーと装着するのではなく鼻呼吸を習慣付けるまで就寝中に付けるものです。見た目よりも価格が高いように思いますが、テンポラリーに使用するもので、いびきにも効果がありますので試してください。食べる、飲む、しゃべる以外は意識的に口を閉じておくことも重要です。


• 「あいうべ体操」
前編で報告していますので再度読んでください。4秒保つことが効果を上げるコツです。我々の年代になると普通に口角が下がってしまいます。是非鏡で確認してみてください。そして口角を少し持ち上げるだけで10歳ほど若返って見えます。あいうべ体操と併用して、舌で歯と唇の間をぐるぐる回すなど口周りの筋肉を使うと口角が上がるようです。試してください。


• 鼻口の通気障害
口を閉じると呼吸が困難な人は耳鼻科で診断を受けて原因を見つけて治療することが重要です。先天的な鼻腔狭窄もあるようで、この場合は手術という選択を考える必要も出てきます。

以上のお話は「みらいクリニック院長 今井一彰先生」の市民講座に参加した情報に追加して報告させていただきました。更に深く知りたい方、家族が心配な方は是非下記の本を購入して詳細を見ていただきたいと思います。
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2回に分けて投稿してきましたが、たかが口呼吸と考えずに、口呼吸すれば感染症と戦い続けなければならないのだと言うことを忘れていけません。今、このような慢性炎症が老化を早めたり、ガン化、自己免疫疾患等のリスク因子になっていることはほぼ明白となってきています。わが身は間に合わないとしても、子供、孫の口呼吸改善に注意してあげるのは我々の使命だと思います。